オリバナムや乳香とも呼ばれるフランキンセンス精油は乳白色からやや黄色みがかった褐色をしています。乳香という別名の由来は、フランキンセンスの樹木から乳白色の樹脂が滴る様子がミルクに似ているからという説と、水に入れると水が乳白色になるからという説があります。
フランキンセンスという名称は、中世のフランス語「真実の香り」という意味に由来しています。イエス・キリスト誕生のときに東方の三博士がミルラや黄金とともに捧げたという言い伝えもあり、エジプトでは朝に焚く香として寺院での瞑想や宗教儀式にも用いられてきました。
近年ではしわやたるみの予防といった美容面での効果に着目されており、アンチエイジングに役立てられています。
基本データ
学名 | Boswellia carterii(ボスウェリア・カルテリー) Boswellia thurifera(ボスウェリア・トゥリフェラ) |
和名 | ニュウコウジュ |
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科名 | カンラン科 |
採油方法 | 水蒸気蒸留法 |
抽出部位 | 樹液 |
主な産地 | エチオピア、ソマリア、スーダン、オマーン、ケニア | 主な芳香成分 | モノテルペン炭化水素類:α-ピネン(25~50%)、α-ツヨネン(5~25%)、リモネン(1~15%)、サビネン(3~10%) |
主な作用 | うっ滞除去、健胃、免疫強化、去痰、収れん、子宮強壮、強壮、抗うつ、抗カタル、抗炎症、抗菌、消化促進、瘢痕形成、癒傷、細胞再生、鎮痛、鎮静、駆風 |
心への効能
フランキンセンスの深みのあるスモーキーで上品な香りは、悲しみやイライラ、不安など心の乱れを落ち着かせてくれます。宗教の種類を問わず瞑想や宗教儀式に広く使用されていることからもわかるように、集中力を高めたり浅い呼吸を深い呼吸に導いたりするのに有効です。
身体への効能
咳や気管支の炎症を和らげる作用があります。肺、鼻、喉の粘膜の炎症を落ち着かせ、喘息や気管支炎の症状緩和に役立ちます。消化器官の働きを高め、消化を促進したり胃を健やかに保つ効能があります。身体を温めて冷え性を改善する効果があり、子宮強壮にも役立ちます。
肌への効能
収れん作用があるためしわやたるみの改善に役立ちます。開いた毛穴を引き締める効果も期待できます。新陳代謝を促して肌にうるおいを与え、ハリやつやのある肌に導くため、アンチエイジングを目指す女性に嬉しい効果がある精油です。
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