柑橘類なのに「グレープ」フルーツという名称がつけられているのは、ブドウの房のように果実をつけることが由来にとされています。グレープフルーツの学名には「楽園の柑橘類」という意味があり、楽園に居るかのような明るい陽気な気分にさせてくれるフレッシュな香りの精油です。精油が果皮の深い部分に含まれているため、他の柑橘類よりも圧搾して採れる精油の量が少ないです。
グレープフルーツの香りには、交感神経を活発にして体脂肪の分解を促進したり、老廃物を排出したりする作用があることからダイエットのサポートにも役立ちます。グレープフルーツ精油には光毒性といって、精油をつけた部分を紫外線に当てるとシミや赤みや腫れを伴う場合があるため、使用直後に紫外線に当たらないようにする必要があります。
基本データ
学名 | Citrus paradisi(キトルス・パラディッシ) |
和名 | グレープフルーツ |
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科名 | ミカン科 |
採油方法 | 圧搾法 |
抽出部位 | 果皮 |
主な産地 | イスラエル、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン | 主な芳香成分 | モノテルペン炭化水素類:リモネン(95%~)、ミルセン(~3%)、α-ピネン(~1%)、サビネン(~1%) アルデヒド類:シトラール(~1%)、シトロネラール(~1%) ケトン類:ヌートカトン(~1%) フロクマリン類:ベルガモッチン(~1%)、ベルガプテン(~1%) |
主な作用 | うっ滞除去、免疫強化、内蔵強化、利尿、収れん、強壮、抗うつ、抗炎症、抗菌、消化促進、消臭、皮下脂肪の除去、皮脂バランス調整、血圧降下、血行促進、鎮静 |
心への効能
さわやかな香りによって気持ちを明るく元気に高揚させる作用があります。幸福感を与え、落ち込んだ気持ちや不安感、緊張感を和らげる効果が期待できます。前向きな気持にしたいときやどんよりとした気分をリフレッシュさせたい時にぴったりです。
身体への効能
グレープフルーツ精油の特徴的な芳香成分であるヌートカンには、食欲を抑える効果や体脂肪を分解し燃焼するホルモンの分泌を促す効果があります。また、血行やリンパの流れを良くして余分な水分や老廃物を排出する働きがあるため、むくみや肥満、セルライトの解消といったダイエットに嬉しい効果があります。
肌への効能
余分な皮脂の分泌を抑えて肌を引き締める作用があるため、ニキビや毛穴の開きの改善が期待でき、キメの整った美しい肌へ導きます。消臭効果があることから、デオドラントケアに用いることができ、体臭の予防にも使用できます。
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