海を綺麗にまもる「ブルー・ビューティー」
公開日:2022年 1月 20日
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海を綺麗にまもる「ブルー・ビューティー」
「ブルー・ビューティー」とは?
サスティナブルな製品が増える中、地球環境や自然に配慮する企業が増えてきました。その中でも近年、美容業界で注目を浴びているのが「ブルー・ビューティー」。水資源の保護に取り組むことです。
世界中で深刻な問題となっている海洋プラスチックゴミや海洋微生物への悪影響など地球環境に悪影響を及ぼす問題と向き合うべく、美容業界の考えが変わりつつあります。
海洋汚染や水資源保護のため、「ブルー・ビューティー」は青い海の未来を守るためのアクションとなっています。
化粧品が海洋環境にもたらす影響
化粧品(シャンプー、デオドラント、日焼け止めクリームなど)には、合成香料やシリコン、基材としてマイクロプラスチックが含まれています。滑りをよくしたり、光拡散効果をよくする目的で入っている成分ですが、これらの化学成分が毎日使用されることで、水道から、海へ大量に流されています。
これらの化学成分は、海の珊瑚礁の代謝異常を引き起こし、海洋生物への害が指摘されています。
EU圏内では海洋環境に悪影響をもたらす化粧品(マイクロプラスチックを含む)を2026年までに販売禁止にする動きもあります。
代替技術による自然由来成分
マイクロプラスチックが使われていた化粧品には、木材由来の生分解プラスティック、セルロースアセテートという成分が開発され、今注目を浴びています。今までの化粧品と遜色のない使用感や機能性を備えた成分ということもあり、今後の活用が大きく期待されます。
海洋プラスチック問題
商品が個包装されているプラスチックは細かいマイクロプラスチックとなり、海へ流されています。そのマイクロプラスチックを餌と共に食べる魚や海鳥。それを食べる人間の健康被害までも懸念されています。
生分解されずに海に浮遊し続けるプラスチックゴミ。世界をみてもこの海洋プラスチック問題はとても深刻です。海の生物の生態系を壊し、海洋環境が変わることで、私たちが普段食べている魚の漁獲量にも変化が見えてきています。
これらを少しでも解決すべく、化粧品会社でも生分解可能なボトルへと変えたり、100%リサイクルPETへ容器を切り替えるなどプラスチック廃棄を少しづつ減らしていく取り組みをしています。
「ブルー・ビューティー」で海をまもろう
青くて綺麗な海の未来を守るため、海洋汚染の原因であるマイクロプラスチックや、過剰な個包装をしないこと、珊瑚礁に影響のない成分を使用するなど、「ブルー・ビューティー」で海を守るムーブメントがEU圏内を中心に起きています。
「ブルー・ビューティー」を実現するための取り組みとして、
・マイクロプラスチック成分を代替え成分(自然由来)に変える
・海洋生物由来成分を植物性由来成分へ変える
・再生可能なPETや生分解可能なプラスチック容器に
・過剰な個包装をしない
ビューティー界でもこれらの取り組みを始めている企業が増えています。
「ブルー・ビューティー」な商品紹介
ドイツのオーガニックブランド「LOGONA」植物由来の成分にこだわって作られるアイテムを原料から自社工場で作り出しています。パラフィンやパラベン、シリコンなど不使用。カラーや紫外線でダメージした髪の毛を補修しながらしっとり洗い上げてくれます。
mmeraki ボディローション OG ノーザンドーン 275ml
厳しい基準をクリアしたオーガニック認証原料を使ったアイテムは原料だけでなく、工場の管理、製造工程、容器などにもこだわっているデンマーク生まれのオーガニックブランド「meraki」。リサイクル可能なパッケージを使用しています。
紫外線吸収剤を使わず、天然由来成分100%でオーガニック最高指数SPF50➕を実現。ノンケミカルで保湿力のある植物オイルをつかっていて、つけ心地も抜群です。
赤ちゃんから敏感肌の大人まで使えるのが嬉しいですね。
NOOSA BASICS センティッドボディバター 50G (ココナッツ&ライム)
厳しい基準をクリアしたオーガニック認証原料を使ったアイテムは原料だけでなく、工場の管理、製造工程、容器などにもこだわっているオーストラリア生まれのブランド。
アルミニウムフリーのサスティナブルな制汗&保湿バター。保湿しながらもナチュラルな香りでお肌を包みます。パラベンフリーで、プラスチックを使用しないパッケージで提供しています。
また、海洋浄化活動を積極的にサポートしています。
「ブルー・ビューティー」で海の未来を守ろう
世界中で深刻な問題となっている海洋汚染はこのままいくと、海の未来だけでなく私たちの生活にも影響が出てきます。
一人一人が「ブルービューティー」への意識を高め、毎日使用するアイテムを考えて使うことは未来の綺麗な海を保つことへの第一歩になるでしょう。