日本人と欧米人の毛髪の違いはどのようなものなのか?

ブロンドヘアーやゆるいパーマをかけたような自然なウェーブ、しなやかでやわらかそうな髪質などなど、欧米人の毛髪に憧れる方は多いですよね。そんな欧米人にの髪に比べて日本人の毛髪は太く張もあるのでダメージに強い印象をお持ちではないでしょうか?

今まで知らなかった日本人と欧米人の毛髪の違いについてお話ししたいと思います。

実は日本人の髪はダメージを受けやすかった!

日本人の毛髪の太さは、平均約0.08mm,欧米人の平均は約0.05mmなので、日本人の髪は欧米人に比べ約1.5倍の太さがあります。また毛髪の構造は3層構造になっており、一番外側をキューティクル、中間部をコルテックス、中心部をメデュラといいます。

毛髪の3層構造の役割
キューティクル
一番外側にあるキューティクルは、硬質タンパク質が主成分。外部の刺激から毛髪内部を守るとともに、髪にツヤを与えています。髪の根もとから毛先に向かって半透明のウロコ状のものが4~10枚重なり合い層をなしています。硬い反面もろくて摩擦に弱い為、ブラッシングやシャンプーなどの外的な刺激によりはがれやすくなります。

コルテックス
髪の85~90%を占めるコルテックスは、繊維状のタンパク質が主成分。コルテックスのタンパク質や水分量により、毛髪の太さ・硬さ・強さが決まります。またメラニン色素を含み、その種類と量によって髪の色が決まります。

メデュラ
髪の中心にあるメデュラは、やわらかなタンパク質が主成分。空気を含んでいるため空洞となった蜂の巣状の細胞が並んでいます。毛髪によっては、メデュラがないこともあり、一般的に太い毛髪ほどメデュラが多く、うぶ毛や赤ちゃんの毛髪にはありません。

この1番中心部であるメデュラが日本人は太く存在するため、芯があり硬く、太い毛髪の人が多いのが特徴です。

しかし日本人のキューティクルは5層ほどで、欧米人のキューティクルは10層もあり、欧米人の約1/2しかないのです。そのため、欧米人の毛髪は傷つきづらくケミカル処理に強いという特徴があるのに対して、日本人の毛髪は太くて硬く一見丈夫そうにみえるのですが、キューティクル層が薄いため外的処理に弱くデリケートで非常に傷みやすい髪質であるという特徴があるのです。

日本人と欧米人の毛髪には様々な差があるのですね。一見丈夫だと思われがちな日本人の髪質ですが、意外にもデリケートで傷みやすいので、日々のヘアケアを大切にし、いつまでも綺麗な髪でいたいですね。

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