シリコンは悪?原材料「コンディショニング剤」が髪・頭皮に与える影響
公開日:2017年 9月 28日
安価なのにサラサラ質感になれるシャンプーには、コンディショニング剤が入っています。使い心地を良くするために重要な成分ですが、髪や頭皮に対する負担に気をつけましょう。頭皮のコンディショニング剤・髪のコンディショニング剤としてどんな成分があるのか紹介します。合わせて、ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリットを見ておきましょう。
頭皮・髪のコンディショニング剤とは?
髪のコンディショニング剤には、適度な油分を補充しつつ、サラサラの指通りにする役割があります。乾燥トラブル、エイジングサインなどから起こるダメージをカバーして、質感を改善するねらいです。シャンプー前はキシキシと指通りが悪かった髪質でも、サラサラなびく質感に見せてくれます。
頭皮に対するコンディショニング剤は、健やかな環境を維持して、健康な髪のベースを作る目的があります。健康な頭皮を育てることで抜け毛対策を行い、女性らしく艶がある髪をサポートしていく目的です。さっぱりとした使い心地、ベタつきが解消されて頭皮が軽くなったかのような印象を重視するものも多く、万人受けする使用感が特徴です。シャンプーの洗浄成分そのものだけだとバサバサまとまらない感じを受けやすくて、髪が傷んでしまうもの。この弱点を補うために使うのがコンディショニング成分と考えましょう。
コンディショニング剤の種類を知る
シャンプーに入っているコンディショニング剤としては、油性成分系・シリコン系の2種類が知られています。油性成分とは、うるおい・艶がある髪に見せる目的で入れるもの。スクワラン、ホホバオイル、セラミドなどが検討されます。アルコールシャンプーだと、イソステリアルアルコール、オレイルアルコールなどがコンディショニング剤と考えてください。
シリコンとは、ツルスベに見せてくれる「天使の輪」を作るもの。毛を包み込んで保護してあげる働きも兼ねています。シリコンコーティングされた髪の毛はしっとりまとまったように見えますが、内部からうるおいあふれる状態になったわけではありません。ここをはき違えると、正しい判断が難しくなります。外部をコーティングする特徴があだとなり、トリートメントの効果がでにくいところも問題です。アレルギーの引き金となるリスクもありますから、原材料表記をよく確認したうえで、後悔しないシャンプー選びをしてくださいね。
ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリット
シリコンが髪や頭皮に与えるリスクを考慮して、ノンシリコンシャンプーが増えています。ノンシリコンシャンプーとは、その名の示す通りにシリコンを使っていないシャンプー。どんな特徴があるのか、メリット・デメリットを見ておきます。
メリット
- 洗浄力をややおだやかにしてオーガニック処方にこだわった商品を選べば、シリコンが苦手な女性も検討できる。
- トップのボリューム、ふわっとした仕上がりをサポートできる。
- 継続的使っていくことで髪と頭皮の健康を後押し、トラブルに負けない本質的な解決策になりうること。
デメリット
- 使い始めは髪がキシキシしている印象を受けやすい。
- 人工的に作られたシリコンより、コスパとしては下がること。
- 枝毛、切れ毛がある方が使うと、コーティング力に不安が残る。
ノンシリコンシャンプーの「キシキシする」問題ですが、髪質が改善されてくると印象も変わってきます。コーティング剤が入ったシャンプーを使っていたときのような即効性は期待できなくても、徐々に育てていくイメージです。良質なシャンプー選びが将来の髪と頭皮を変えることを理解、根気強い取組みが求められます。また最近ではノンシリコンでもそこまできしまない製品も販売されています、原材料をチェックしながら頭皮にもいい、自分にあった製品に出会えるといいですね。