過敏な肌の「蓋」を変える。春の保湿アイテムの選び方(引き算のスキンケア vol.3)

スキンケアの「蓋」だけが冬のままである違和感

洗顔後、無防備になった肌へ化粧水をなじませる。そこまでは冬と同じでも、そのあとに取る行動で少し手が止まることはないでしょうか。
冬の間、乾燥から肌を守り抜いてくれた、こっくりと重たいクリーム。それを肌に伸ばした瞬間、春めいてきた空気の中で、その重みが少しだけ息苦しく感じ始める。
それは、季節が前へ進んでいるのに、スキンケアの「蓋」だけが冬のままであるという違和感です。

重たいクリームが招く、春先の「息苦しさ」

気温と湿度が上がり始める春先は、私たちの肌の皮脂分泌も少しずつ増えてきます。
そこに、冬用の密封性の高すぎる油分(シリコンベースのものやミネラルオイルなど)で厚く蓋をし続けてしまうとどうなるでしょうか。過敏になっている春の肌にとって、その重さはかえって熱を逃がしにくくさせたり、行き場を失った皮脂が毛穴に詰まって吹き出物の原因になったりします。
「しっかり保湿しなければ」という冬の強迫観念から抜け出し、いま今の肌の湿度に合わせて「蓋」を軽くすること。それが、春の保湿における「引き算」です。

足し引きの少しの選択が、自分を労わるということ

今の時期の保湿は、重たいクリームから、軽やかな乳液や、薄膜でホールドしてくれるみずみずしい植物性オイル(スクワランやアルガンなど)へ切り替えるタイミングです。
自分の肌の少しの違和感に気づき、今の状態に合わせてアイテムの足し引きをすることは、自分自身の声を聞く究極のセルフケアでもあります。
無理な「完全防備」をやめて、少しだけ肌を外の空気に慣れさせていく。その小さな選択の積み重ねが、やがては自分自身を労わり、自然のリズムとゆるやかに調和する「ウェルネス」な生き方へと繋がっていくはずです。


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