「洗い上がりのキュッ」を手放す。春のクレンジング・洗顔の選び方(引き算のスキンケア vol.2)

その「さっぱり感」は、肌を急かしていないか

夜、鏡の前。一日の汚れを落とすクレンジングの時間は、オンからオフへの切り替えの儀式でもあります。
でも、洗い流した後の肌が「キュッ」と鳴るような、さっぱりとしたあの手触り。冬場や、肌の調子が良い時は爽快だったその感覚が、今の時期は少しだけ、肌を急かしているように感じないでしょうか。
タオルでそっと水気を吸い取った直後から、慌てて化粧水に手を伸ばしたくなるなら、それは「落としすぎ」のサインです。

洗いすぎが招く、春の「負のループ」

前回、春先の肌はバリア機能が低下した「過敏モード」にあることをお話ししました。
そんな弱っている肌にとって、洗浄力の高すぎるクレンジングや、摩擦の多い洗顔は、本来肌を守ってくれるはずの必要な皮脂や常在菌まで根こそぎ奪い去ってしまいます。
汚れをしっかり落としているつもりが、実は自らバリアを削り取ってしまい、さらなる乾燥や過敏を招くという負のループ。
春のゆらぎ肌を落ち着かせるための最初の「引き算」は、この「落とす」工程のアイテムを見直すことから始まります。

薄いベールを残す、「少ししっとり」が今の正解

今の時期のクレンジングは、メイク汚れとの摩擦を和らげる、厚みのあるミルクタイプやバームタイプを選ぶのが正解です。
そしてもう一つ、見直したいのが私たちの「感覚」です。洗い上がりの「キュッ」とした感触を手放すこと。肌の上に薄いベールが残っているような、「少ししっとり(あるいは少し物足りないくらいのホールド感)」が、実は今の肌にとっての最適な状態です。
さらに、肌の皮脂に近い植物オイル(ホホバやオリーブなど)がベースのものを選ぶことは、洗い流した後の自然環境(生分解性)への配慮にも繋がります。
自分の肌を「奪いすぎない」という選択から、春のゆらぎを乗り越えていきましょう。


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