フェイスオイルの使い方と順番|保湿を一段だけ重くする
公開日:2026年 10月 23日
フェイスオイルは、いつもの保湿のいちばん上に置いて、肌の水分を逃がしにくくするための一本です。化粧水や乳液は替えずに、重ねる一品だけを一段重くする。そんな考え方で、フェイスオイルの使い方と順番をまとめます。

洗顔のあと、頬がすぐにつっぱる
朝、洗面所の水がひやっと冷たく感じる日があります。顔を洗ってタオルで押さえると、拭き終わる前から頬がつっぱってくる。昼すぎに鏡を見ると、口元だけ粉を吹いたように白っぽい。夜にいつも通り保湿したはずなのに、朝にはもう頬がさらっと乾いている。いつもの化粧水が、急に合わなくなったように感じますよね。
そういうとき、スキンケアをまるごと替えたくなる人もいると思います。店頭やネットで「保湿力が高い」と書かれた新しいシリーズを眺めて、結局どれを選べばいいのかわからないまま、いつもの一本に戻る。それも、ふつうのことです。
ここでは、全部を替える前に、重ねている一品を一段だけ重くする、という見方を扱います。フェイスオイルは、その一段に使いやすい道具のひとつです。さらっと読んで、「うちの洗面台だと、どこが一段か」を思い浮かべてみるだけで十分です。
フェイスオイルの使い方は、重さの順番で決まる
フェイスオイルとは:水分を逃がしにくくする、最後の一段
肌のいちばん外側には、角層と、その上を薄く覆う皮脂の膜があります。角層が水分を抱え、皮脂の膜がその水分の蒸発をゆるやかにしている、という二段構えです。
この皮脂の膜は、温度の影響を受けやすいものです。気温や水温が下がると皮脂の分泌がゆるやかになり、膜そのものも薄くなります。冷たい水で顔を洗った朝に肌が乾きやすいのは、洗ったあとの肌に戻ってくる膜が少なく、角層の水分がそのまま空気へ逃げていくためです。
ここで化粧水を二度三度と重ねても、乾いた感じはあまり変わらないことがあります。入れた水分を引き留める膜が足りないので、時間がたつとまた乾いてしまう。足りないのは水ではなく、表面で水分を抱え込む側、ということが多いのです。
フェイスオイルは、水を含まない、油だけの保湿です。肌に水分を与えるものではなく、すでにある水分の上に置いて、蒸発をゆるやかにする役目を持ちます。薄くなった皮脂の膜を、外から少し補うもの、と考えるとわかりやすいと思います。ホホバ、アルガン、マルラなど、どの植物オイルが肌に合いやすいかは、オイルの種類ごとにまとめた記事があります。
保湿の重さは、水から油へ一段ずつ
スキンケアの保湿は、軽いものから順に並べると、だいたい次のようになります。化粧水(ほぼ水)、ジェル、乳液やミルク(水と油が混ざったもの)、クリーム(乳液より油が多いもの)、オイル(油だけ)、バーム(常温で固まる油)。右へ行くほど、表面に残る膜が厚く、重くなります。

いま使っている最後の一品が、この並びのどこにあるかを見てみてください。化粧水だけで終えているなら、次の一段は乳液かクリーム。乳液まで使っているなら、そこにフェイスオイルを数滴。クリームまで使っているなら、夜だけその上にオイルを重ねる、という具合です。
一段だけ、にしておくのには理由があります。いきなり二段、三段と重くすると、翌朝にべたつきが残ったり、小鼻のまわりが重たく感じたりしやすい。そうなると「この保湿は合わない」と、新しく足した一品ごとやめてしまいがちです。一段なら、肌の変化が小さく、合っているかどうかを手のひらで確かめながら進められます。
フェイスオイルの順番:最後に重ねるか、クリームに混ぜる
フェイスオイルの順番は、基本的に水分の多いものを先に、油を最後にします。化粧水、乳液やクリームのあとに、仕上げとしてオイルを置く流れです。先にオイルを塗ってしまうと、そのあとの化粧水が肌の上ではじかれやすくなります。洗顔直後にオイルを入れる「ブースター」という使い方もありますが、一段だけ重くするなら、まずは最後に重ねる形がわかりやすいです。
量は1〜3滴で足ります。手のひらに落として両手を軽くこすり合わせると、オイルが体温でゆるみ、指先に薄く広がります。頬を包むように手のひらを当て、数秒そのまま押さえる。こすらずに押さえると、肌の上でオイルがのびて、手を離したときに頬が手のひらに少し吸いつくような感触が残ります。
塗る場所にも偏りをつけてかまいません。乾きやすいのは頬、口元、目尻のあたりです。額や小鼻は、手のひらに残った分を軽くなでる程度で十分です。顔のどこが乾きやすいかは、部位ごとの特徴をまとめた記事も参考になります。
オイルの重さがまだ気になる場合は、乳液やクリームに1滴だけ混ぜる方法もあります。手のひらでいつもの一品とオイルを合わせてから塗ると、のびがよくなり、仕上がりの膜が少しだけ厚くなります。半段重くする、くらいの感覚です。朝に使うときは量を控えめにして、メイクの前に数分おくと、ファンデーションがよれにくくなります。
一段重くする目安、一段戻す目安
替え時は、肌の感触で見分けられます。洗顔後、タオルで押さえた直後からつっぱる。昼すぎに口元が粉っぽい。夜に保湿をしても、翌朝の頬に手のひらを当てたとき、さらっと乾いている。このあたりが、一段重くしてみる合図です。
反対に、翌朝まで表面にべたつきが残る、小鼻のまわりが重たい、という日が続いたら、一段戻す合図です。重くする方向だけでなく、戻す方向もある、と知っておくと、保湿は「選び直せるもの」になります。肌の偏りの見分け方は、別の回でも扱っています。
いまの最後の一品を、一段だけ重くする
読んで、「うちの洗面台なら、次の一段は乳液かな、オイルかな」と思い浮かべた時点で、この回の役目はほぼ終わっています。化粧水も乳液も、いまのままで大丈夫です。
試してみたくなったら、まずは夜の一回だけで十分です。いつもの保湿を終えたあと、手のひらにフェイスオイルを2滴。両手で温めて、頬と口元を包むように押さえます。オイルがのびる、少しなめらかな感触が手のひらに伝わってくるはずです。翌朝、洗顔前に頬へ手を当ててみて、つっぱりが少し和らいでいれば、その一段が合っています。重たく感じたら、次の夜は1滴に減らすか、クリームに混ぜる形に戻せば大丈夫です。
化粧水だけで終えている人なら、オイルより先に、クリームを一段として足すほうが扱いやすいこともあります。どちらにしても、足すのは一品、重くするのは一段です。
全部を替えなくても、いちばん上の一品が一段重くなるだけで、朝の洗面所の感触は少し変わります。保湿を一段だけ重くする目安として、次を見てみてください。






















