正しい洗い方とは? 美肌を手に入れるスキンケア
公開日:2014年 9月 10日
入浴の際、皆さんはどのように肌を洗っていますか?
皮脂や汚れをしっかり落とそうとして、目の粗いナイロンタオルやブラシタイプのもので体をついゴシゴシこすってしまうという人は要注意です。
毎日こういった洗い方をしている人は、知らず知らずのうちに肌を傷つけて敏感肌や乾燥肌を招いているかもしれません。
清潔にしながら肌にも優しい、正しい洗い方をマスターして健やかな肌を目指しましょう。
肌は想像以上に繊細
肌の表面にある「表皮」の厚さはわずか0.2mmしかなく、とても繊細なものです。
その繊細な肌に過度な力がかかると、シワになったり、細胞や線維が壊れ、肌トラブルに繋がってしまいます。
そのため、顔や身体を洗う際には、手の力によって皮膚の薄い部分を引っ張ったりこすったりしないよう、摩擦を防ぐことが必要です。
そこでポイントとなってくるのが「泡」です。
しっかり泡立てて洗うことで、洗浄成分の粒子を小さくし水分と空気がよく混じり合います。こうしてできるきめ細かい泡が肌と手の摩擦を防いでくれます。
洗う時は「素手と泡で包み込むように」
泡立てると同時に大切なのが“洗い方”です。
身体を洗う時は素手を使ってマッサージするように優しく洗っていきましょう。
古くなった角質や汚れは、入浴することによってある程度は自然に落ちますので、洗う際はふわふわの泡で包み込みようにして素手でなでるだけでも十分です。
身体以上に気を使いたいのが洗顔です。洗顔に大切なのは、肌に残ったメイクなどの油分と古い角質を取り除くこと。
泡を肌の上で転がすイメージで、指や手のひらが顔に触れないように心がけましょう。手と顔の間に泡のクッションをおくように意識すると洗いやすいと思います。よく泡立てたきめ細かな泡で毛穴の奥までしっかり汚れを落としていきます。
乾燥を招く悪習慣に注意!
潤いのある肌を保つためには、シャワーやお湯の温度にも注意が必要です。
シャワーの強い水圧や高い温度のお湯は、皮膚のバリアに欠かせない皮脂を奪い、角質層まで洗い流してしまうおそれがあり、皮脂の取りすぎによって肌が乾燥しやすくなります。シャワーの水圧は徐々に許容できる範囲まで弱め、シャワーの温度は38度〜40度程度にするよう心がけてみてください。
また、ボディソープや洗顔料の中には洗浄力が強すぎて、肌にとって必要な皮脂まで落としてしまうものがあるので要注意です。特に敏感肌や乾燥肌の人は、肌に優しい天然成分やオーガニック成分で作られている固形の石鹸を選ぶと、肌への負担が少ないのでおすすめです。
また、毎日のお風呂で必ずしも全身をしっかり洗う必要はありません。肌の潤いを保つために、季節や身体のパーツに合わせて洗い分けるとよいでしょう。
胸や背中などは、夏場や皮脂の多い人は毎日洗うようにするといいですが、腕や足は3日に1回、冬は週1回程度で良いとも言われています。
乾燥が気になるときは、石けんで洗う頻度を減らしてみてくださいね。