オーガニックコスメを選ぶ時に気を付けてみたいポイントその1
公開日:2015年 3月 9日 最終更新日:2018年 12月 12日
気になっているけどホントはどうなの?オーガニックコスメ。
みんなが取り入れ始めているオーガニックコスメ。
優しいらしいというけどそれでどんな効果が得られるの?という疑問もありますよね。オーガニックコスメを選ぶ時に気を付けてみたいポイントを数回に分け解説していきます。
今回は、『成分』に関して解剖していきたいと思います。
ページコンテンツ(目次)
自然派化粧品や無添加化粧品などの「ナチュラルコスメ」と「オーガニックコスメ」の違い
「無添加化粧品」や「自然派化粧品」「天然由来化粧品」という言葉を耳にした事があるかと思います。
どれもお肌に良さそうなイメージで、言葉だけを変えていっているように感じているかもしれません。
そして、これらも「オーガニックコスメ」と呼んでしまいそうになりますが、実は違います。
それでは、それぞれどのようなモノが含まれた化粧品なのか見てみましょう。
無添加化粧品
防腐剤や合成色素、石油系界面活性剤などの人口添加物成分が含まれていない化粧品。
合成成分がまったく使われていないかのような印象を受けますが、薬事法によって製品への表示を義務づけられた「表示指定成分」以外の成分が入っている場合もあります。
自然派化粧品、天然由来化粧品
天然成分が含まれた化粧品。化学合成成分がまったく使われていないかのような印象を受けますが、化学合成成分をなるべく抑えた化粧品です。
オーガニックコスメ
オーガニックの植物原料を主体にして製造され化粧品。
無添加化粧品や自然派化粧品、天然由来化粧品が天然成分についての基準であるのに対して、オーガニックコスメは、オーガニック原料についての基準です。
表示指定成分についてもう少し詳しく掘り下げると。。。
「表示指定成分」とは、使う人の体質によってごくまれにアレルギー等の肌トラブルを起こす恐れのある成分として、薬事法によって製品への表示を義務づけられた成分です。表示の目的は、使用者が事前に肌トラブルを避けることができるようにするためで、102種類に、香料を加えた103種類が指定されていました。
しかし、2001年から、化粧品は全成分表示を義務づけられ、そのためにこの102種の表示指定成分は『旧表示指定成分』といわれるようになりました。
すべての成分が公表されることにより、トラブルを起こしやすい成分が入っているものを選ばないという選択ができるようになりました。
しかし問題なことに、アレルギーを起こす危険性のあるこれらの成分が、ほかの成分にまぎれてわかりにくくなってしまいました。
化粧品の成分は、約2500種類、香料を含めると7500種類以上にもなり、『旧表示指定成分』以外にも危ない合成成分は数多くあるといわれています。
防腐剤フリー、パラベンフリー
化粧品を選ぶ時に、今ではこれを基準で選ぶという人もいるほどよく知られているのが『パラベン』。
表示指定成分によって表示が義務付けられている合成防腐剤のパラベンです。
表示される際には、パラベンなどとは表示されず、「パラオキシ安息香酸○○」と記載されます。
パラベンにもいくつもの種類があり、この○○にそれぞれの種類の名前が入る事になり、
エステルやエチル、イソプチルなどなどあります。
パラベンの特徴としては、非常に強い殺菌能力を持っています。
そのため、腐敗を防止してくれる効果を持ち、化粧品や食品の長期保存に役立つとして使われています。
しかし、パラベンはアレルギー性だけではなく環境ホルモンの疑いも出ております。
また、合成防腐剤のフェノキシエタノールは、表示指定成分に入らなかったがために、
無添加化粧品ではよく使われています。しかしフェノキシエタノールの毒性はパラベンとほぼ同じといわれ、
また同じく環境ホルモンになるという疑いが出ています。
このように旧表示指定成分に入らなかったけれど、アレルギー性が疑われている成分は数多くあります。
まとめ
このようにナチュラルな化粧品といっても様々な成分で作られています。
防腐剤無添加は、確かに防腐剤やパラベンでのアレルギーを引き起こす可能性はゼロになりますが、
その分、化粧品を早く消費しなければ、逆に腐った化粧品を肌に塗ってしまうという恐れもでてきます。
しかし、いまは合成防腐剤にたよらない製品作りをしているメーカーも多くあります。
たとえば抗酸化力の高い植物エキス、防腐効果のあるエッセンシャルオイル、エタノールなどによって
防腐効果を実現しています。
化粧品に含まれる成分は、直接肌に塗り体内に吸収されるものですので、何が含まれているのかを調べ、
自分の肌と相談し賢く選択する眼を持つという事がとても大切なことになります。
オーガニックコスメには、肌を保湿したり、荒れを防いだり、シミやくすみを改善する成分として、昔から使われてきた美容植物が多く使われています。
たとえばツバキやヘチマなどは日本ではとってもなじみのある美容成分ですよね。この伝統的な美容成分は、すでに人々が何千年もかけて実際に使いつづけて、安全性は高く、その効果も熟知されています。
次回は、この美容植物を、環境や生物への負荷を最少に抑えた有機的な製造方法によって
育てていることを認定するオーガニック認証機関などについて解剖していきます。