心地よい眠りに誘う万能ハーブ「カモミール」精油やハーブティーの特徴、効能、注意点とは
公開日:2015年 11月 18日 最終更新日:2018年 11月 21日
ほのかにリンゴを思わせる甘さと酸味のある香りが心地よい眠りに誘うカモミール。リラックスを促す作用や安眠効果があり、ハーブティーやアロマテラピーでよく利用される人気の高いハーブのひとつです。今回は、そんなカモミールの特徴と効能についてご紹介していきます。
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カモミールの起源と特徴
カモミールはヨーロッパ原産の植物。語源はリンゴの果実に似たような香りがあることから「大地のリンゴ」という意味のギリシャ語「カマイメーロン」から由来していると言われています。
カモミールと呼ばれているものには、主にジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類があり、どちらも古くから薬草として使われているハーブです。ヨーロッパでは昔から常備薬として庭に植えられ、消化不良や胃痛、腹痛、婦人業などの治療に使われてきた、最も歴史の古い民間薬とされているハーブです。
ジャーマンカモミールは、羽根状の白く小さな花びらに盛り上がった黄色の花芯が特徴の一年草、ローマンカモミールは、ジャーマンよりやや大きな白い花をつける多年草と異なる特徴があります。
ジャーマンカモミールとローマンカモミール
ハーブティーやシャンプーに最適な、ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールの精油は、赤いリンゴを思わせるほのかに甘い香りの中に少しスパイシーな特徴のある香り。アズレンブルーと呼ばれるとても美しい濃青色をしています。この青色はカマズレンという芳香成分が持つ色でジャーマンカモミールの大きな特徴です。カマズレンは、抗炎症や抗ヒスタミン作用に優れているため、お肌のかゆみや炎症、肌荒れ、乾燥に効果が期待でき、シャンプーの成分としても長年使われています。
また、ジャーマンカモミールは、ハーブティーとしてよく飲まれる種類になります。ジャーマンカモミールは花のみに香りがありますが、ローマンカモミールは葉や茎にも香りがあるためハーブティーにした時に苦味があるため、ハーブティーにはジャーマンカモミールが利用されることが多いのです。どちらも似たような性質があり、リラックスしたいとき、寝つきが悪いとき、胃腸の調子が優れないときにおすすめです。
穏やかな作用がスキンケアに向く、ローマンカモミール
ローマンカモミールの精油は、甘さと酸味のある青りんごのような香り。ジャーマンより芯が強く爽やかな香りがします。この香りには、鎮静、消炎作用があり、イライラや不安、緊張や興奮した心を鎮めて落ち着かせてくれるなど、ジャーマンカモミールよりもリラックス効果に優れています。またジャーマンカモミール同様、かゆみや炎症など肌荒れに効果があります。肌の新陳代謝を促す効果もあるため、シミやそばかすなどスキンケアにも有効です。ジャーマンカモミールより香りも作用も穏やかなので、
使用する際の注意点
カモミールには女性ホルモン様の効果があると言われており、昔から婦人病の治療に使われているハーブです。更年期障害、PMS(月経前緊張症)、生理不順、生理痛など女性特有のトラブルにおすすめなのですが、子宮収縮作用があるため、妊娠初期の方の使用は避けたほうがよい精油です。妊娠中期、後期については使用可能ですが、そのときの体調など個人差もありますので、注意して使用することをおすすめします。
また、どちらもキク科の植物のため、ブタクサアレルギーなどキク科にアレルギーのある方は使用を控えてください。
おわりに
可憐な花をつけるカモミールには、このような様々な効果効能がある優秀なハーブのひとつです。リラックスや安眠を促したいなら寝る前にハーブティーを。乾燥肌、敏感肌のスキンケア、ダメージヘア、ドライヘアのシャンプーには、カモミール配合のものが有効です。その時々の悩みに合わせて、ハーブの持つ植物本来の力をぜひ活用してみてください。
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