合成ポリマーは危険?
公開日:2010年 9月 14日 最終更新日:2018年 11月 28日
合成界面活性剤と同じく危険と言われている合成ポリマー。
ですが、実は、合成ポリマー自体に毒性はありません。
【そもそも合成ポリマーとは】
分子を繰り返しつなぎ合わせた高分子の物質のこと。(別名:高分子合成ポリマー)
合成樹脂、合成ゴム、合成セルロース、合成オイルなど。
合成ポリマーは、化学構造によって樹脂(プラスチック)状、ラップ状、繊維状など構造は様々。
他にも、水溶性や天然のポリマーがあり
水溶性ポリマーは、化学構造が水溶性のものでできているので水に溶けて粘度を上げます。寒天やゼラチンのような構造で合成樹脂とは異なります。
そして天然ポリマーには、でんぷん、セルロース、コラーゲン、タンパク質、グリコーゲン、ヒアルロン酸など安全性の高いものが多く存在します。
危険と言われている合成ポリマーは、
少量でクリーム状にでき、さわり心地も柔らかくベタつかないため乳化剤として使われます。 そしてビニールのようなツルツルとした肌触りにしてくれます。
変質もせず腐らない原料で安価に作ることができ、化粧水、乳液、美容液、クリーム、UVカット化粧品など多くのものに使われています。
他にも、カバー力があり汗でくずれにくいファンデーションや落ちにくい口紅、落ちにくい日焼止めなども合成ポリマー入りです。
そんな便利な合成ポリマーですが
毒性が低いにも関わらず嫌煙される理由は以下の3点。
1. 洗顔後の皮脂が洗い流された状態に、保水性の高いコーティングで
肌の常在菌が死滅してしまい防御機能が落ちる。
(このことが原因で敏感肌になる場合があります。)
2. コーティングされた状態が続くことで皮脂の分泌量が減り
水分を保持できなくなって乾燥肌になる場合がある。
3. 落ちにくい物が多く、コーティングを剥すために
洗浄力の強いクレンジングや洗顔料が必要になり、
それによって、お肌を傷めて老化を早めてしまう。
皮脂という脂質で覆われているのが本来のお肌。
つまり、成分自体に毒性はないものの
皮脂膜の代わりに合成ポリマーが膜をつくることで
本来のお肌の環境が壊れてしまうことが嫌煙される理由なんです。