映画『ミツバチの羽音と地球の回転』見てきました
公開日:2011年 3月 9日
瀬戸内海に浮かぶ島、上関原発建設とその周辺に暮らす祝島の人々の生活から持続可能な循環型の社会についてを考えさせられるドキュメンタリー映画でした。
映画の内容は見ていただくとして、w
『ミツバチの羽音と地球の回転』の予告編
原発には反対だということを一方的に訴えている映画ではありませんでした。
映画のなかで描かれている祝島の方々500名ほどは、ほとんどが高齢の方で、島に自生しているひじきを採取したり特産品のひとつであるビワや米などを栽培したり、魚をとったりして生活を営んでいます。その多くの方が26年間に渡り原子力発電所の建設に反対しています。
そうした高齢の方達の生活に密着することで、その地域には経済的に困窮しているので、原子力発電所が経済的に必要であるということはないことが分かります。(原子力発電所を誘致すると住民の方は5億4千万円の助成金と雇用が提供されるそうです。)経済的には決して裕福ではないのですが自然と共生して豊かな生活を営んでいる訳です。そういう地域の環境に対して問題がありそうな原子力発電所は必要なのでしょうか?
しかしながら、現在私たちの暮らしは残念ながら多くの電力などのエネルギーを必要としています。
では、
- そもそも原子力発電所の問題はないのだろうか?
- CO2の排出量を押さえる原子力発電所はエコな発電なのか?
- 枯渇する石油資源はどう補えるのか?
- 原子力発電所は何故必要なのか?
- 循環型のエネルギーを利用するのは何が問題なのか?
などという私たちが日々使っているエネルギーに対して疑問がわいてきました。
映画ではその問題の解決になるかもしれないとしてスウェーデンの取り組みを紹介していました。
スウェーデンは脱原発を国民投票で決め、2020年までに石油にも依存しない社会づくりをめざしています。実はエネルギーをシフトする背景には民主主義や情報の透明性、そして人権意識の高さがあることが見えてきました。スウェーデンはCO2を削減しながらゆるやかながらも経済成長を続け、質の高い福祉を実現しています。
日本とスウェーデンの違いはいったいどこにあるのでしょうか?
エネルギーを使って生活をしている以上、私たちはエネルギーについてもっと多くの事を知るべきだと思いました。また予告編にもあるのですが電話会社が選べるように、せめて電気が選べるようになればいいなと。