髪と頭皮の関係と髪の育成の促し方とは?
公開日:2017年 9月 15日
髪と頭皮の関係は非常に密接な関係だとみなさんご存知ですか?髪にダメージがおこると「髪をケアをしなくては」と考えがちですが、実は頭皮にも髪のダメージの原因がある場合が多いのです。
今回は髪と頭皮の関係についてのお話しです。
髪ができる仕組み
髪は「毛幹」と「毛根」2つに分けられています。毛幹が頭皮から出ている部分で、いわゆる私たちが普段髪と呼んでいるものになります。
毛根は頭皮の中の部分で、目にすることはできません。髪は毛根部分で作られ生えてきます。毛根の底にある毛乳頭が毛細血管から運ばれてきたアミノ酸などの髪の毛をつくる栄養分を受け取ります。その栄養分を元に、毛乳頭の周辺に存在する毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪の毛が成長していきます。
髪を健康に保つには毛根部分に栄養を与える必要が重要になるのです。
髪の毛のサイクル -ヘアサイクル-とは
髪の毛には寿命があることはご存知でしょうか?寿命を迎えた髪の毛が抜けて、新しい髪の毛が生えてくるという作業を繰り返しています。1日におよそ80~~100本もの抜け毛があると言われています。抜け毛は季節によって量が変動するともいわれています。
髪の毛は「成長期」「退行期」「休止期」「脱毛と新生期」を一定の周期で繰り返しながら生え変わっています。
成長期は、髪の毛をつくり出す毛乳頭での細胞の分裂が最も活発になる時期です。期間は男女差、個人差がありますが、おおむね2年~7年をかけて髪を成長させていきます。
次に、退行期になると毛乳頭の細胞の分裂が弱まり、徐々に髪の毛の成長も止まっていきます。
休止期になると毛乳頭の活動が休止し、数か月この時期が続きます。休止期は成長期への準備段階でもあります。
脱毛と新生期には、再び毛乳頭での細胞分裂がはじまり新しい髪が作られます。この時、古い髪は新しい髪の成長によって押し上げられ、自然脱毛します。ヘアサイクルが乱れてくると毛が抜けるまでの期間が短くなります、新しい毛が生えても成長する前に抜けてしまい、髪が産毛状にしか生えなくなってしまいます。このサイクルが定着すると毛が薄くなる、毛が生えなくなるという状態になってしまいます。
頭皮のしくみ
頭皮は「表皮」と「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。3層それぞれに異なった役割を持っています。
表皮
表皮は紫外線などの外部刺激から皮膚を守るバリアとなっています。表皮の状態が悪くなると保護する力が失われ、真皮へとダメージが進行していきます。
真皮
真皮はコラーゲンやヒアルロン酸などから成っており、神経や血管が張り巡らされています。真皮は皮膚の大部分を占めており、毛髪の源となる細胞はここに存在しています。
皮下組織
皮下組織は主に皮下脂肪が存在しており、クッションや体温調整の役割を果たしています。
基本的に頭皮は他の部分の皮膚と同じ構造をしています。しかし頭皮には皮脂腺や汗腺が多くあるため、皮脂や汗で汚れやすく、フケやかゆみといった頭皮のトラブルが起こりやすくなっています。また、頭皮はほかの皮膚に比べバリア機能や保湿機能が低いことから、皮膚トラブルが起こりやすくなっています。
髪の健康は頭皮から
髪と頭皮の仕組みや関係を理解したうえで、髪に重要なことは頭皮の状態を良くするということです。
頭皮の状態を良くするには、睡眠や食事、運動、ストレスを溜めないなど規則正しい生活習慣が重要です。
それと共に重要なことは、正しいシャンプー選びです。
頭皮は非常にデリケートな部分でもあります。その為、天然成分にこだわったもので頭皮の負担を軽減し、健康な髪を築きましょう。
頭皮と髪を健康にする為のシャンプー選びは下記のコラムをご参考になさってください。