動物だって自然由来のものが好き。アロマで癒し＆安心ケア

公開日：2023年 11月 15日　　

素敵な雑貨店やリラクゼーションサロン、ヨガスタジオ、ご自身のお部屋など、フワッと漂うアロマの香り。その香りに癒されたり、気分が明るくなったり。大切な家族であるペットにもアロマの自然由来成分が導く、癒しの時間を過ごして欲しい、そう考える方も多いのではないでしょうか。ただ、人にいいものが動物にもいいとは限らないのが難しいところ。今回は動物とアロマケアについてお届けします！

ページコンテンツ（目次）

1 アロマテラピーとは
2 犬と楽しむアロマテラピー
3 猫とアロマテラピー
4 おすすめのアイテム
5 ペットだって大切な家族。安心できるものでケアしよう！

アロマテラピーとは

アロマテラピーはアロマ（芳香）とテラピー（療法）が組み合わさった造語で、その名の通り、芳香成分を利用した自然療法の1つです。芳香成分は嗅覚や皮膚からの経皮吸収によって脳や全身に伝わり、自律神経や内分泌系（ホルモン調整）、免疫系を調整する視床下部に作用します。リラクゼーション効果のほか、神経系や免疫系にも影響を与え、私たちの生活を安全に、より豊かにしてくれるのです。

アロマテラピーで使われる芳香成分は植物の花や葉、根や果実などから抽出されたもので、精油やエッセンシャルオイルと呼ばれています。エッセンシャルオイルをディフューザーなどで空間に拡散させる芳香浴を楽しんだり、エッセンシャルオイル入りのオイルでマッサージをしたりなど、さまざまな使い方があります。

植物の芳香成分が濃縮されたエッセンシャルオイルには多くの種類があり、数滴でその効果を発揮します。初めての方はまずは1種類、好きな香りを選んで楽しむことから始めてみるのもいいでしょう。

【意外に使いきれないエッセンシャルオイル。そんな時はいろいろな使い方を試してみてはいかが？】

エッセンシャルオイルを日々の生活に取り入れよう。意外と知らない基本の5つの使い方をご紹介

犬と楽しむアロマテラピー

アロマテラピーが知られるようになり、徐々に動物へのアロマテラピーへの認識も高まってきています。犬に対しては、人と同様に嗅覚や吸入、経皮吸収によって脳や全身に作用することが分かってきていますが、その歴史はまだ浅いため、安全面を考慮しながら使うことが大事です。

アロマディフューザーやアロマスプレーを使用し、お部屋で楽しむ芳香浴は安全性も高いため、愛犬とともにアロマを楽しむにはおすすめの方法です。ただ、犬の嗅覚は人間の1,000倍〜10,000倍とも言われているため、エッセンシャルオイルの使用量は控えめにします。目安は人間の1/4〜1/2の量。アロマディフューザーを使用する場合は置く場所にも注意しましょう。誤飲や皮膚に触れる危険を避けるため、愛犬が届かない位置に設置します。

また、愛犬へのアロママッサージも効果的です。まずはホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどといったベースになる植物オイル10mlに、精油を1〜2滴たらしてマッサージオイルを作ります。遮光瓶に入れて保存し、マッサージに使う時は大豆1粒分くらいの量を手にとり、両手で温めてから使います。愛犬がリラックスしている状態の時にオイルをつけて、気持ちよさそうな部分を中心にゆっくりと優しくマッサージします。癒される香りの中、愛犬のあたたかく柔らかい体をなでることは飼い主にとっても至福の時間。お互いが癒される時間を過ごすことができるでしょう。
（病気治療中の犬などに自己判断でアロママッサージを行うのはNGです。動物病院の判断を仰ぐようにしましょう）。
嗅覚が鋭い犬に使える比較的安全でおすすめなエッセンシャルオイルはラベンダーティートリー、ゼラニウムなど。香りも親しみやすく使いやすいです。反対に避けるべきエッセンシャルオイルは刺激の強い物。代表的なものとしてはアニス、オレガノ、クローブなど。その刺激の強さから人が使用することもあまりありませんが、間違って購入しないよう気をつけましょう。

猫とアロマテラピー

猫へのアロマテラピーは基本的にはNG。猫は香りの成分をうまく体内で分解できないため、健康被害を引き起こしてしまうことがあるからです。中毒を起こすとよだれを流したり、嘔吐したり、下痢や異常行動などがみられます。猫によって中毒を起こす量、症状は異なりますが、大切な家族であることを思えば、猫と同じ空間でアロマテラピーを楽しむことは避けるにこしたことはありません。また、猫だけでなく、ウサギやフェレット、鳥といった小動物たちも中毒には十分な注意が必要です。