「だるい」だけじゃない!夏バテを楽観視してはダメな理由
公開日:2014年 7月 22日 最終更新日:2019年 6月 20日
蒸し暑い梅雨をまたいで、夏の本番が近付いてきていますね。
夏のイベントを満喫する予定の人、暑い間はできるだけ涼しいクーラーの部屋でいたい人、色々な夏の過ごし方があると思います。
でも「夏バテ」の対策はしっかりしておいてください。
「夏バテなんて、しばらく身体がだるいだけでしょ?」
そんな軽い気持ちで放っておいてはいけません。
何故なら、「夏バテ」はあなたの身体を「内側も外側もボロボロ」にしてしまうからです。
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どうして「夏バテ」が起こるの?
「夏バテ」が起きるのは、単に暑いのが原因ではありません。
身体は気温に合わせて体温を調節しようとします。そのため暑い・寒い所に入った時は、体温調節の司令塔である「自律神経」が一生懸命働きます。
しかし温度差が大きい場所を行き来し続けていると、身体に指令を出している「自律神経」が混乱してしまいます。
これが「夏バテ」の原因のひとつです。
そしてこれが美容・健康に大きな影響を与えます。
美容・健康と「夏バテ」の関係
<夏バテの主な症状>
- 食欲不振
- 全身の疲労感
- 無気力・イライラ
- 下痢・便秘
- 身体のむくみ
- くすみやシミ
- 乾燥や肌荒れ
- 顔が脂っぽくなる
- 抜け毛の増加
「どうして夏バテで身体がむくんだり、肌が荒れたりするの?」と疑問に思った人もいると思うので簡単に説明しますね。
「夏バテ」の原因である「自律神経のバランスの乱れ」は、同時に「身体の冷え」も招きます。
この「冷え症」が美容トラブルの直接的な理由とも言えるのです。
身体は冷えすぎると水分をため込んでしまい、「むくみ」につながります。
冷えによって血流が悪くなると、肌や頭皮の細胞まで栄養が届かなくなり老廃物もたまります。こうして肌はターンオーバーが乱れてくすみやシミが出来、髪も抜け毛が多くなってしまうのです。
また、「自律神経」が混乱した状態では汗腺にも指令がだせません。汗を出す汗腺がちゃんと働かないと、老廃物は蓄積されて事態は悪化する一方です!
「夏バテ」が「自律神経」の乱れによって起こるのであれば、対策・改善のカギは「自律神経」を整えることにあります。
実は、「入浴」は「自律神経」を整えるのに効果的な方法だと言われています。
「夏バテ」「冷え」を遠ざけるバスタイム
<入浴で自律神経を整えるポイント>
- 39℃~40℃のお湯に15分ほどつかるのがベスト
- 最初の5分は首まで浸かる
- 残りの10分はみぞおちくらいまでの半身浴
身体がリラックスすると血液の流れが良くなり、新陳代謝も高まります。これが身体の「冷え」を解消してくれるのです。
また、お風呂から上がった後も身体のポカポカ感が続くので、自律神経も整い安眠にもつながります。
気を付けてほしいのは、お湯の温度です。熱すぎると自律神経がビックリしてしまい、逆にバランスを乱してしまいます。
<夏の入浴を助けるアイテム>
- 自律神経に働きかけるアロマ
アロマは香りによって様々な効能があります。香りの効能を意識して選ぶと色々な悩みへの効果が期待できますよ。自律神経を整える上で効果的なのはリラックス系の香りです。ラベンダー、カモミール、ヒノキ、サンダルウッド、ベルガモットなど
- 肌を優しく洗うオーガニック石鹸
汗は肌を刺激して乾燥させるので、夏は紫外線なども相まって肌が弱くなっています。刺激の少ないオーガニックな成分のものを選んで、夏の肌は優しく洗いましょう。
また、オーガニック製品は精油で香りづけされているものが多いです。前項で挙げたような効果をもつ香りのものを選ぶと一石二鳥ですね。 - 塩による発汗
バスソルトなどを使って発汗を促すのもオススメです。冷房で冷えた身体も心から温めてくれます。こうした効果は身体の疲労回復・血流の改善につながります。
「夏バテ」の怖いところは、知らないうちにかかっていることです。
そして身体の中の働きを弱くし、結果、肌や髪にも栄養が届かなくなります。
「夏バテ」は「なんとなく身体がだるい」だけでなく、その間に外見にも大きな影響を及ぼしているのです。気付いた時には身体の中も外もボロボロなんて恐ろしいことです!
職場やお店の冷房などは自分の意志で調節できないので、「夏バテ」しない環境をつくるのは難しいですよね。
誰でも自宅で簡単にできる「入浴」で「夏バテ」ケアを徹底しましょう。