しっかり体の芯まで温める半身浴で湯冷め対策を
公開日:2014年 11月 24日 最終更新日:2017年 10月 24日
これからの季節、気をつけたいのが「湯冷め」。入浴後、急激に体温が奪われることで体が冷えて寒気を感じ、睡眠を妨げたり、体調を崩しやすくなります。せっかくお風呂で温まっても湯冷めしてしまっては元も子もありません。
そんな湯冷めを防ぐには、寒い季節でもしっかり体の芯まで温めることができる半身浴がおすすめです。入浴のひと工夫で快適に過ごしましょう。
湯冷めをすると…
湯冷めとはただ体が冷えるのではありません。
入浴後の体は血管が広がり血液の循環が良くなっている状態です。温まっていると思っていても、血管が広がった状態のまま冷たい外気に触れてしまうと、普段よりも体温が奪われやすく、必要以上に体温が低下しウイルスに対抗する免疫の働きが弱まります。その結果として風邪を引きやすくなります。
ぬるめのお湯でゆっくり、みぞおちまで
体の芯まで温めるには、ぬるめのお湯でゆっくりつかることがポイントです。しっかり肩まで浸からずに、みぞおちのあたりまで入り、お湯の温度は約39~40℃で10~15分を目安にするようにしましょう。
血管が広がってゆっくりと温められた血液が循環し体の芯まで徐々に温まり、じわじわと額に浮かぶほど汗をかいてきます。汗をかくことで体内からは多くの水分が出てしまっているため、入浴後は温かい飲み物や白湯で水分補給を行うのを忘れないようにしましょう。
冬場に39~40℃ではぬるすぎて余計に寒く感じてしまう場合は、少し熱めの約41℃を目安にしましょう。最初に首までしっかり入って5分ほどつかり体が温まったら、次の5分は上半身をお湯から出します。この方法なら寒さが厳しい冬場でも、半身浴を楽しむことができます。
浴室や脱衣所にもひと工夫
半身浴は時間をかけて体を温めるので、浴室が寒いと快適に半身浴を楽しむことができません。入る前に浴室を温かくしておくなど工夫すると良いでしょう。
また、湯冷めの原因となる、脱衣所と浴室との温度差を無くしてあげるのもひとつの手です。
浴槽にお湯を張ったらふたをはずし、まずは浴室を温めるようにしましょう。もしくは高い位置からシャワーでお湯をかけることでも、浴室の温度を上げることができます。浴室が十分に温まったらドアを開け、脱衣所との温度差を縮めましょう。
お湯がぬるいために、入り始めに上半身が寒く感じられることがあります。そんな時は乾いたバスタオルを肩にかけましょう。下半身の血流がよくなることで、上半身まで徐々に温まっていきます。
おすすめの入浴剤は?
お風呂にみかんや塩、入浴剤を入れることでも湯冷めを防ぐのに役立ってくれます。
みかんには血行促進し体を温める効果が期待できます。みかんの皮を乾かしてお風呂に入れてみてください。柑橘系のさわやかな香りを楽しむこともできます。同じく血行促進する効果のある「ゆず」を入れるのもおすすめです。
自然塩を入れる場合はお風呂のお湯に大さじ3〜5杯ほど入れ、よく混ぜてから入るようにしてください。自然塩の温浴効果で体が温まり湯冷めしにくくなります。豊富なミネラルがお風呂上りの肌をつるつるにしてくれます。
その他にも体を温める効果のあるバスソルトやバスミルクなどの入浴剤を活用して、湯冷めから体を守ってあげましょう。