どうして女性は冷え性になりやすいの?その原因とは
公開日:2015年 11月 26日
朝晩の冷え込みも厳しくなりはじめて、いよいよ寒い冬の季節がやってきますね。そんな冬に向けて気をつけたいことといえば、体の冷え。日本人女性の2人に1人は冷え性であるとも言われています。指先や足先から冷たくなり、手袋や靴下が無いと冬を過ごせない!という冷え性の女性も多いのではないでしょうか。一方、男性で冷え性というのはあまり聞きませんが、それにはいくつかの理由があります。そこで今回はなぜ女性に冷え性が多いのかご紹介していきます。
冷え性とは
冷え性の「しょう」は「症」とは書きません。なぜなら冷え性は病気ではないからです。そのため病院で冷え性と診断されることはありませんし、それに処方される薬等もありません。また冷え性の定義もあいまいで、一般的には以下のような状態を持つ人が冷え性と言われています。
・手足が冷える
・基礎体温が低い
・夏でも寒いときがある
・おなかが冷えやすい
極度の冷え性の方のなかには、夏でも上着を着て靴下を二重に履くなどして体を温めないと生活できないという人もいます。ですが、先ほども述べたように冷え性は病気では無いため、冷え性で命を落とすといったことはありません。しかし、冷え性の人は体温が低く免疫力が低下したり、代謝が悪くなっていることがあり、その結果、ちょっとしたことで風邪を引いたり病気に繋がってしまうこともあります。
女性が冷え性になりやすい理由
冷え性が男性よりも女性に多い理由の一つは「男性よりも筋肉量が少ない」ことです。筋肉には体内で熱を生み出すという役割があります。筋肉により血液が温められ、その血液が全身にめぐることによって体を温かく保つことができるのです。また、脂肪があると体温が高いと思われがちですが、脂肪は一度冷えてしまうと次に温かくなるまでに時間がかかります。男性は女性よりも筋肉量が多く、筋肉量に対し脂肪は男性より女性の方が多いため、男性は冷え性になりにくいと考えられます。脂肪が多いからといって冷え性と無縁ということはないのです。
もう一つの理由は「女性の方が血行不良になりやすい体質」であることが挙げられます。女性は月経や出産、閉経などによって女性ホルモンのバランスが崩れがちです。バランスが崩れると自律神経の働きが乱れて、それにともない血行不良が起きやすくなります。血行不良になるということは、体温を保つ役割をもつ血液が全身にうまく巡らない状態のため、末端を中心に体が冷えてくるのです。また女性は男性より血管が細いため血行不良になりやすいと考えられます。
そのほか「男性より女性の方がダイエットを行っていることが多い」ことも挙げられます。ダイエットのなかでも、過度な食事制限や偏った食事を続けている場合、体が栄養不足の状態に陥り、熱が生まれにくい体になってしまうことも。ダイエットをするのであれば、運動も合わせて行うことをおすすめします。運動をすることで血流を促し体温を上げることによって冷え性の改善にも繋がります。ぜひ試してみてください。
おわりに
今回はなぜ冷え性が女性に多いのかについてみてきました。女性と男性とでは、筋肉量と脂肪量の差や血管の太さなど体の作りが違い、血行不良になりやすいため、女性のほうがどうしても体が冷えやすいのです。冷えは女性の大敵!基礎体温が低い、手先や足先など末端が冷えやすいなど、冷えが気なる方は、あったかグッズや運動、入浴など、血行促進することを取り入れて、冬でも冷えないよう生活を見直していきましょう。