それって本当に「エコ」?エコ素材の正しい知識を得よう
公開日:2022年 1月 10日 最終更新日:2022年 1月 11日
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普段使っているもの、「エコ」かどうか認識していますか?
「エコ」とは生態学、自然環境を意味する「エコロジー」の略語で、現在は「環境に優しい」といった意味で使われることが多いです。
高度成長期以降、大量生産や大量消費するのが当たり前になり、気がつけば環境破壊や地球温暖化の代償となってしまいました。世界全体の問題として持続可能な地球を守るために、近年エコ素材が注目されています。
エコ素材のメリットや課題
自然環境に配慮した素材や環境負荷の少ない素材、また天然素材や形を変えて繰り返し使えるリサイクル素材などのエコ素材が注目を集めています。エコ素材を使うメリットはありますが、まだまだ課題があるのも現実です。
そんなエコ素材をカテゴリーごとにご紹介いたします。
■プラスチック素材
使い捨てプラスチックは、海洋プラスチックごみ問題やマイクロプラスチック問題などで、世界で大きな問題となっています。日本でもレジ袋が有料化になり、国全体として使い捨てプラスチックの使用の減少が推奨されています。
この問題をうけ、環境に優しい「バイオマスプラスチック」や「海洋分解性プラスチック」など再生可能なプラスチック素材が注目されています。
本来、プラスチックは石油から作られているため、焼却処分したときにCO2が排出されることで環境汚染につながってしまったり、放置されてしまったプラスチックゴミが川を流れ海に流れつき細かくなって、マイクロプラスチックとして地球上に残り続けるなど様々な問題が起こってしまいます。
しかし、「バイオマスプラスチック」はとうもろこし、とうきび、トウゴマなどの「非過食部分」から作られています。
「生分解性プラスチック」は自然界に存在する微生物や酵素の働きで海洋や土壌の中で分解されるため、自然に還るプラスチックです。
ただ、これらは100%「バイオマスプラスチック」「生分解プラスチック」で作られた場合以外のものに関してはリサイクルできなかったり、分解されにくいものも多いことが課題です。
■衣服の素材
ファストファッションが流行し、衣服も大量生産、大量消費が問題視されています。また、多くの衣服が、石油由来のポリエステルなど合成繊維で作られており、燃やせばプラスチックを燃やすのと同様、空気汚染にもつながってしまいます。
石油由来の合成繊維の衣服は、洗濯の際にも目に見えない細かい微量のマイクロプラスチックが下水に流れてしまうことも、近年問題視されています。
天然素材の衣服を選ぶ
衣服を選ぶ際は、コットン・麻など天然素材で作られた衣服を選ぶようにしましょう。竹でできた布や、ウールなどもそれにあたります。また、コットンの中でも化学肥料などを使わずに育ったオーガニックコットン素材は、着る私たちや自然環境だけでなく、生産者の健康も守ることに繋がります。
リサイクル化学繊維やエコファー
合成繊維の中でも、最近「リサイクル化学繊維」や「エコファー」も注目されています。
「リサイクル化学繊維」はペットボトルや廃プラスチック、回収衣料が再生され、新しい糸や商品に生まれ変わるメリットがあります。しかし、品質にばらつきがあったり、まだまだ総量の一部にとどまっているのが現状です。
「エコファー」は「フェイクファー」とも呼ばれています。動物の健康や命を考えずに毛皮を剥がし、衣服にすることに対し、動物の倫理的扱いに講義するファッション業界の人も増え、次第にエコファーが注目され始めました。ただ、エコファーの原材料は化学繊維からできていますので、賛否両論あります。
衣服のエコを考えたとき、環境や動物に優しいというメリットがあります。リサイクル化学繊維やエコファーはまだまだ課題もありますが、今後期待されている繊維でもあります。
■洗剤のエコ
多く出回っている洗剤には石油由来の成分が使われているため、水質汚染や環境問題にもなっています。植物由来だけでできている洗剤や生分解性の洗剤であれば、物質が微生物によって分解されるのでエコにつながります。
毎日の洗濯により、川や海が汚染されてしまうのを避けるためにも、生分解性の洗剤を使用してみてはいかがでしょうか。
■番外編:暮らしのエコ
エコ素材ではないですが、暮らしの中で何気なく使っている電化製品や生活用品などもエコを意識してみるのも良いですね。使わない電源は抜いたり、電気を消したり、省エネ電化製品を選ぶなどちょっとした意識でエコにつながります。
生活用品も買い物するときは本当に必要なものなのか心で問いただし、余計なものは買わないことやリサイクル、リユースするのもおすすめ。
エコな素材で作られた商品の紹介
PiPPER STANDARD 食器用洗剤 900ml ポンプボトル 本体(シトラス)
毎日使う食器用洗剤はエコなアイテムを選びませんか?パイナップル発酵液で油汚れをしっかり落とします。地球にも肌にも優しく家事を少しでも楽にしましょう。
abeego ビーズワックスラップ-ラージ 2枚セット
100%天然素材のみでつくられた繰り返し使える食品ラップ。食品の鮮度もキープできるので食品ロスの削減にもつながります。
KLIPPAN 麦の温冷ネックピロー ラベンダー ウォッシュドリネン(グレー)
「温めた小麦で不調を癒す」スウェーデン伝統の自然療法。暖かさが持続するので、暖房機器に頼らない、エコな暮らしにおすすめです。
HYDROPHIL サスティナブル トゥースブラシ ライトブルー ミディアム
頻繁に取り替える歯ブラシはエコなアイテムを選びましょう。柄の部分はモクチクソウという竹で、ブラシ部分は「ミラクルツリー」と呼ばれるトウゴマの種子から抽出されたひまし油で作られています。生分解可能でプラスチック削減にもなります。
エコ素材を見極めて
エコ素材の知識が少し理解できましたか?1人1人の意識が地球環境の未来を変えてくれるでしょう。