冬のアーユルヴェーダ・Vataケア:乾燥・不眠・ソワソワ対策の基本
公開日:2025年 12月 4日
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保湿・温活・リラックスで、からだと心をそっと守る冬の習慣

冬になると、肌がカサついて洋服の裏地がチクチク感じられたり、夜になっても頭の中だけがフル回転してなかなか眠れなかったり。「理由は分からないけれど、なんとなく落ち着かない」「心も体も、少しだけささくれている」──そんな感覚が増えていませんか。
アーユルヴェーダでは、こうした状態は「Vata(ヴァータ)」というドーシャが乱れているサインだと考えます。Vataは「風」と「空」の要素を持ち、冷たくて乾いていて、軽く、速く動く性質。まさに、冷たく乾燥した冬の空気そのものです。
このVataが過剰になると、肌の乾燥だけでなく、眠りの浅さ、気持ちのソワソワ、冷えや疲労感としても現れてきます。だから冬は、「潤い」「あたたかさ」「落ち着き」を足してあげることが、何より大切なセルフケアになります。
Vataが乱れやすい冬、「乾燥・不眠・ソワソワ」はつながっている
Vataのキーワードは、「冷」「乾」「軽」「動」。外気が冷たく乾き、風が強まり、日照時間が短くなる冬は、否応なくVataが増えやすい季節です。
- 肌や唇がすぐ乾く
- 髪がパサつき、静電気が増える
- 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
- なんとなく不安感が強い、落ち着かない
- 手足やお腹が冷えて、体力も落ちている気がする
これらはバラバラの悩みに見えますが、アーユルヴェーダ的には、同じ根っこ「Vataの乱れ」から生まれているもの。ひとつひとつを対症療法でつぶすよりも、「Vataを落ち着かせる暮らし方」を少しずつ増やしていく方が、長い目で見るとラクだと考えます。
そのためのキーワードが、「潤す」「温める」「落ち着かせる」の3つ。ここからは、この3つの視点から、冬のVataケアに取り入れやすいアイテムをご紹介していきます。
1. 乾燥対策・保湿ケア:オイルとバームで、肌と心に“重さ”を足す
Vataの乱れを整える上で、もっとも基本になるのが「オイルで満たす」こと。全身にオイルを塗布する「アビヤンガ」は、その代表的なセルフケアです。
全身を包み込む、たっぷり使えるマッサージオイル
たとえば、Care of Gerd ハーモニーマッサージオイル 500mL のような大容量のボディオイルは、冬の頼もしい相棒。お風呂上がりの温まったからだに、足先から腰・背中・腕まで、手のひらで温めたオイルを薄く伸ばしていきます。
保湿はもちろん、「触れる」「なでる」という行為そのものが、神経を落ち着かせてくれるVataケア。忙しい日は、ふくらはぎと足の裏だけでも十分です。ベッドに入る前の数分間、自分のからだに「今日も一日、おつかれさま」と声をかけるようなつもりで、オイルをなじませてみてください。

Care of Gerd ハーモニーマッサージオイル 500mL
顔まわりには、オイル美容という選択
顔の乾燥が気になるときには、en d’autres thermes マセレートオイルセラム のような美容オイル・クリームの出番です。いつもの化粧水のあとに数滴なじませるだけで、水分に「フタ」をしてくれるオイル美容は、まさにVataケアの王道。
頬や口もとなど、特に乾燥が気になる部分には、オイルを少し重ねづけすると、メイクのノリも変わってきます。

en d’autres thermes マセレートオイルセラム種
ポーチに一つ。マルチバーム&万能クリーム
顔も手もリップも、まとめてケアしたいタイプの方には、EGYPTIAN MAGIC オールパーパス スキンクリームや、hiroha マルチバーム 15g 金木犀はっさく のような、マルチユースのバームやクリームが活躍します。
EGYPTIAN MAGIC は、顔からボディ、かかとまで、どこにでも使える頼れる存在。hiroha のマルチバームは、金木犀とはっさくの香りが、ちょっとしたご褒美タイムをつくってくれます。指先にちょんとのせて、唇や毛先に。ソワソワした気持ちをふっとゆるめる「香りのスイッチ」として使うのもおすすめです。

EGYPTIAN MAGIC オールパーパス スキンクリーム 59ml
髪のパサつきもVataのサイン
肌だけでなく、髪や頭皮の乾燥もVataの乱れの表れです。ROSE DE MARRAKECH アルガンオイル ヘアコンディショナー のように、アルガンオイルを含んだヘアケアアイテムを取り入れて、髪にも油分を足してあげましょう。
シャンプー後に毛先中心に馴染ませて、数分おいてから流す。これだけでも、指通りとツヤが変わります。「髪の表情が整うと、気持ちも整う」──そんな小さな実感を、冬のVataケアの一つとして楽しんでみてください。
2. 不眠・ソワソワ対策:バスタイムと香りで、夜に“着地”する
Vataが乱れると、心も頭も「動きっぱなし」になりがちです。ベッドに入ってからも考えごとが止まらず、眠りが浅くなるのはその典型です。
そんなときは、“夜に着地するための儀式”をつくるイメージで、バスタイムやアロマ、ハーブティーを味方にしてみましょう。
月とともにととのえる、バスソルト&バスハーブ
たとえば、MOON&HERB バスソルト や、MOON & HERB 月の満ち欠けバスソルトセット、nifu bath bag gift アソートセット のようなバスソルトやバスハーブは、「ただ湯船に浸かる」時間を、少しだけ特別なものに変えてくれます。
新月の日は、不要なものを手放すような気持ちで。満月の日は、がんばってきた自分をねぎらう時間として。月の満ち欠けに合わせて香りを選ぶと、自然のリズムと自分のリズムが、ゆっくり重なっていく感覚が育ちます。
呼吸を取り戻す、アロマミスト
寝る前のルーティンとしておすすめしたいのが、ZEN アロマミスト 80ml CHANDRA のようなアロマミストです。部屋や枕、ブランケットにシュッとひと吹きし、香りを感じながら、ゆっくりと深呼吸を。
忙しい一日の中で浅くなっていた呼吸が、すこしずつ深くゆったり戻ってくると、それだけでVataの「動」が穏やかになっていきます。難しい瞑想をしなくても、「ミスト+3回の深呼吸」で十分。ソワソワした夜こそ、シンプルな習慣が効きます。
一日の終わりを告げる、温かいハーブティー
もう一つ、夜の着地に心強いのが、ANASSA のハーブティーです。「ピュア・ピース」のようなブレンドや、CHAMOMILE(カモミール)は、就寝前にぴったりのやさしい味わい。
「この一杯を飲み終わったら、スマホを置いて、寝る準備を始めよう」。そんな小さなルールを決めておくと、からだと心が「もう休んでいいんだ」と理解しやすくなります。
3. 温活・冷え対策:お腹・目元・からだの芯をあたためる
冷えもまた、Vataをかき乱す原因の一つです。特に女性は、冷えがそのまま疲労感やメンタルの不調に直結しやすいため、冬は“温活”を意識的に取り入れたいところです。
一番温めたいのは、お腹まわり
「一番あたためたいお腹に」と提案されているような、ヤクとオーガニックコットンの腹巻きやおやすみニットパンツは、まさに冬のVataケアの必需品です。
就寝時や在宅ワークの時間だけでも、お腹と腰をふんわり包んであげると、からだの芯の冷えが和らぎます。冷えがやわらぐと、緊張がほどけ、呼吸も自然と深くなり、気持ちも落ち着きやすくなっていきます。

天衣無縫 ヤクとオーガニックコットン 腹巻き GRY(グレー)E
現代人の必需品・温冷アイピロー
スマホやPCで酷使されがちな目元には、KLIPPAN 麦の温冷アイピロー ラベンダー のような温アイピローを。レンジで軽く温めて、目の上にそっとのせるだけです。
じんわりとしたあたたかさとラベンダーの香りが、目の奥の疲れだけでなく、頭の中のざわざわまでほどいてくれます。「今日は疲れたな」と感じた夜に、たった10分。それだけでも、眠りの質が変わってくるはずです。

天衣無縫 ヤクとオーガニックコットン 腹巻き GRY(グレー)E
おわりに:乾いた土に、水とぬくもりを少しずつ
Vataのケアは、まるで乾燥した土壌に、ゆっくりと水を注ぎ、温室で休ませてあげるようなもの。
- オイルやバームで潤いという「水」を足し、
- 腹巻きや温かいお茶で「温室」のようにからだを温め、
- バスタイムやアロマ、ハーブティーで「休息」の時間をつくる。
その積み重ねが、軽くなりがちなVataのバランスを、少しずつ元の位置に戻してくれます。
全部を一度にやる必要はありません。「今日は、バームをこまめに塗るだけ」「今夜は、お風呂とハーブティーだけ」──そんな小さな一歩で十分です。
冬のあいだ、自分のからだと心に、少しだけ“重さ”と“ぬくもり”と“潤い”を足してあげる。そのささやかな習慣が、乾燥・不眠・ソワソワから、あなたをやさしく守ってくれます。






















