3月22日は 世界水の日 。私たちの暮らしと水の未来を考えよう
公開日:2025年 3月 19日
普段何気なく使っている水が、実は限りある貴重な資源であることをご存じですか? 世界では約22億人が安全な水を手に入れられず、日本でも水道インフラの老朽化やPFAS汚染が課題となっています。今回は、3月22日の「 世界水の日 」にちなみ、世界と日本の水問題を分かりやすく解説し、私たちが日常でできる「水を守るアクション」を紹介します。水の未来のために、今日からできることを一緒に考えてみませんか?
ページコンテンツ(目次)
「 世界水の日 」って知っていますか?
3月22日は、国連が定めた「世界水の日」です。これは、世界中の人々が水の大切さを考え、持続可能な水の使い方を意識するための日です。私たち日本に住んでいると、水道をひねれば安全な水が出てくるのが当たり前のように感じます。しかし、世界に目を向けると、安全な水を手に入れることができずに苦しんでいる人が22億人もいると言われています。さらに、気候変動や人口増加の影響で、水不足や水質汚染は深刻化しています。
「水は限りある資源」— そう考えると、私たちも普段の生活の中で水を大切に使う意識を持つことが大切です。
日本と世界の水の現状
水をとりまく状況は、世界でも、そして日本でもまったなしの状況。どんなことが起きているか
世界の水問題
世界では、約22億人が安全な飲み水を利用できていません。特にアフリカや中東などの乾燥地域では、水を確保するために毎日何キロも歩く人々がいます。清潔な水が手に入らず、不衛生な水を飲んでしまうことで、コレラや赤痢などの病気が蔓延し、命を落とす子どもも少なくありません。
また、工場や生活排水による水質汚染も深刻です。特に発展途上国では、適切な下水処理施設が整っていない地域が多く、汚れた水がそのまま河川や地下水に流れ込み、人々の健康に影響を与えています。
さらに、気候変動による影響も無視できません。異常気象の増加により、干ばつが頻発し、農作物の収穫量が減ることで食糧不足にもつながっています。一方で、豪雨や洪水が発生すると、水源が汚染され、安全な飲み水が確保できなくなるという問題もあります。
日本の水事情
日本は水が豊富と思われがちですが、実は海外の水資源に大きく依存しています。これは「仮想水(バーチャルウォーター)」と呼ばれ、たとえば1kgの牛肉を生産するには約20,000リットルもの水が必要です。食料や衣類を輸入することで、間接的に海外の水を大量に使っているのです。
また、日本の水道管の老朽化が進み、漏水や断水のリスクが増えています。さらに、異常気象による渇水や、最近問題視されているPFAS(有機フッ素化合物)による水質汚染も大きな課題です。PFASは自然に分解されにくく、健康への影響が懸念されています。
特に東京都、神奈川県、埼玉県、沖縄県、大阪府では高濃度のPFASが検出されています。主な原因として、
・米軍基地周辺(沖縄県など) → 消火剤(泡消火剤)に含まれるPFASが地下水に流出した可能性が高い。
・工業地域の影響(大阪府、神奈川県など) → 製造業や化学工場が集中する地域では、過去の工業排水が原因とされる。
・水道水への影響(東京都、埼玉県など) → 河川や地下水の汚染が水道水に影響を与え、高濃度のPFASが検出されるケースがある。
こうした水質汚染の問題は、日本においても安全な水を守るための重要な課題となっています。
世界水の日 に考えたい。水を守るために私たちができること
日常生活での節水
・シャワーの時間を1分短縮 → 1日で約12リットルの節水に!
・歯磨きや食器洗いのとき、水を流しっぱなしにしない。食器洗いの前に油汚れを
・トイレの節水 → 節水型のトイレを使用したり、古いタイプならタンクにペットボトルを入れる
・雨水の活用 → 庭の水やりや掃除に利用
・グリーンカーテンの活用 → 植物で夏の日差しを遮ることでエアコンの使用を抑え、水資源の消費を減らせる
オーガニックな暮らしで水を守る
・オーガニック食品を選ぶ → 化学肥料や農薬を使わない農業は、水を汚さない
・環境に優しい洗剤や日用品を使う → 合成洗剤を控え、天然成分のものを選ぶことで水質汚染を防ぐ
・フェアトレードやサステナブル商品を選ぶ → 水を守る環境配慮型の生産方法を支援できる
→amasia organic storeなら、環境に配慮したオーガニックなアイテムが手に入ります!
水を意識することが、未来の環境を守る一歩に
私たちの体の60%以上は水でできています。地球もまた、70%が水に覆われています。水は、命の源であり、未来の世代に残していくべき大切な資源です。
「ほんの少しの意識」が、地球の水を守る第一歩。 世界水の日 をきっかけに、今日からできることを始めてみませんか?