見せかけの環境配慮「グリーンウォッシュ」に注意しよう
公開日:2021年 11月 3日 最終更新日:2021年 11月 4日
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聞いたことある?「グリーンウォッシュ」
「グリーンウォッシュ」という言葉を聞いたことはありますか?
「グリーンウォッシュ」とは、一見、環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるような企業活動を指します。
元々は「ホワイトウォッシュ」という言葉から作られた造語です。ホワイトウォッシュは壁を白く塗りつぶすという由来から「白人化すること」のネットスラングです。「ごまかす」「騙す」「隠す」といった意味を持ちます。
例えば、映画において黒人の役を白人の俳優が演じることなどを指します。
近年、地球環境への関心が高まり、「エコ」「オーガニック」「SDG’s」「エシカル」「サスティナブル」という言葉が、環境に良さそう、自然派、ファッショナブルワードとして世界で流行・トレンド化し注目を浴びています。
これらは本来、短期的・一時的な改善ではなく、長期的に配慮・活動することで、やっと意味のあるものになる言葉です。しかし、残念なことに、環境配慮の中身が伴わないのに、トレンド化しているそれらの言葉を使うことで、利益をあげようとしている企業が増えてしまっています。
実際に大手企業からも、誤解を招くような広告が打ち出され、批判や苦情も多くなってきています。
グリーンウォッシュが及ぼす影響は?
地球環境への影響
グリーンウォッシュの最大の問題点は、エコやサスティナブルなどをうたう商品またはサービスが、実際にはエコと言えない、その言葉に伴わないことです。
本来、SDG’sやエコ、サスティナブルなどは環境保全や、持続可能な社会のための活動であるのに、トレンド化し中身が伴わないことで、実際には消費活動の裏で環境破壊が進んでしまうことは世界的に見てもとても怖いことで、なんとしても防がなければなりません。
私たち消費者への影響
「グリーンウォッシュ」が広がってしまうことで、私たち消費者は騙された商品を購入することになってしまいます。そして、騙された消費者は再びそのような商品を購入することに躊躇してしまいます。さらに、一旦信用を失ったそれらの言葉は、環境活動や環境NGOなどに真剣に力を入れて取り組んでいる優良企業のブランドの価値を落とし、利益や商品開発を失速させることに繋がってしまいます。
グリーンウォッシュかどうかの見分け方
商品やブランドを選ぶ際に、私たちひとりひとりが注意して見分けることが大切です。
商品を購入する前に、まずはその企業やブランドの中身や内容をしっかり知った上で選ぶようにしましょう。BSR(Business for Social Responsibility)が提供する、アイテムを選ぶ際の疑うべき10のサインのチェックリストも参考にしてみましょう。
1. ふわっとした言葉
明確な意味を持たない言葉や用語を使用すること
例:「エコフレンドリー」「環境に優しい」など
2. グリーン製品と汚い会社
環境の良い製品を生み出すために、環境破壊を行っていること
例:川を汚す工場で作られた、効率的な電球など
3. 巧妙なイメージビジュアル
環境に優しそうなビジュアルを使用すること
例:車の排気口から花が咲いている描写
4. 1点の強調
他のすべてのものがエコではないときに、1つの小さなエコ要素をやたら強調すること
例:多くの商品のうち1つエコ商品を作り、企業全体でエコをうたうなど
5. 業界ナンバー1
他社がかなり酷くても、自社は他より少しエコだと宣言すること
6. 明らかに論理性に欠けている
環境に優しいタバコのように、危険な製品を “グリーン化 “すること
健康に害があるタバコを”グリーン化”しても、タバコの本質に変わりはありません。
7. わかりにくい表現
科学者や専門家にしか確認できない、理解できない情報を使うこと
8. 空想の認証をでっち上げる
認証や推薦など、第三者のお墨付きに見えるでっち上げの「レッテル」を使用すること
例:独自の認証マークを作成し、それを商品の目立つ位置に貼る
9. 証拠がない
証拠や論拠のない情報を発信すること10, あからさまな嘘
完全に捏造されたやデータを用いること
参照:http://www.bsr.org/reports/Understanding%20_Preventing_Greenwash.pdf
企業のグリーンウォッシュを助長させないためには、消費者がこのような企業にお金を使わないことが大切です。
本当に環境保全活動を行っている企業であれば、上記のような表現を使う必要がありません。パッケージのビジュアルや、広告のイメージに惑わされず、商品の成分表をよく見たり、製造過程、製造工程などを詳しく知ること。背景や詳細にも目を向けていきましょう。そのために、私たち自身が正しい知識を身につけ賢い消費者になることが大切です。
グリーンウォッシュではない信頼のブランドをご紹介
amasia organic storeではグリーンウォッシュではなく、本当に環境保全に配慮し、商品の製造をしている企業を多く取り扱っています。今回はその一部をご紹介します。
babybuba
ベビーブーバは国内企画〜製造まで行う国産のベビー・キッズ向けスキンケアブランドです。エコサート(フランスのオーガニック認証団体)の認証を受けた製品を扱っているので、安心して使えます。パラベン、合成着色料、合成香料、石油由来成分は使用していません。
・エコサート認定取得
・ルボマーなどの合成ポリマー、シリコン不使用
・安全性の確立していない100mm以下の固体ナノ(微粒子)原料不使用
・可能な限りオーガニック原料を使用
・パッチテスト実施済
・製品の動物実験不実施
・開発から生産まで日本国内
・製造工程では、できる限り生分解性の高い原料を使用ジリサイクル可能な材質を使用した容器やパッケージ
AVALON ORGANICS
オーガニック文化発祥の地、アメリカはカルフォルニア州で誕生したブランド。その高い安全性と信頼で全米トップの売り上げを誇る大手オーガニックブランドです。
・NSF認定取得(アメリカのオーガニック認証制度)
・全商品ヴィーガン製品(100%植物成分使用)パラベン・MED・DEA・TEA不使用
・ラウリル・ラウレス硫酸塩不使用
・鉱油・プロビレングリコール不使用
・合成香料・合成着色料不使用
・アルミニウム不使用
・ホルムアルデヒド供与体不使用
・フタル酸不使用
・動物実験不実施
・可能な限りオーガニック認証の精油を使用
・EU Cosmetic Directiveに準ずる
・INCIラベル使用
meraki
merakiはオーガニック先進国であるデンマークで設立されました。心身ともに豊かにできるライフスタイルを提供を目指し、素材の持つ効果を使ったシンプル&クリーンを基準としたアイテム作りをしています。
・パラベン不使用
・合成着色料、合成香料不使用
・SLS(ラウリル硫酸)不使用
・優しい酸化防止剤のみ使用
・エッセンシャルオイルの香料のみ使用
・動物由来成分不使用
・純粋なオイルを使用
・ビーガンスキンケアに属する
・Nordic swan 認証取得(北欧のエコラベル)
・Asthma AllergyNordic 認定取得(北欧3国のアレルギー・喘息に対する認証)
・エコサート認定取得(フランスのオーガニック認証)
perfect potion
オーガニックブランドの多いオーストラリアで、アロマセラピーの第一人者が作ったブランド。常に高品質、よりナチュラルな原材料を追求した商品は、オーストラリアをはじめ世界中で愛されています。
・自社工場による製造の徹底管理
・ACOオーガニック認定の成分を使用(オーストラリアのオーガニック認証)
・農薬などの合成化学物質、化学合成肥料、GMO(遺伝子組み換え生物)の成分不使用
・従業員・生産農家の環境の最善化、フェアトレードなどの実施
・自然化粧品認定取得
・動物実験の禁止
・全商品ベジタリアン製品
・プラスチック使用量の削減
・石けんは100%パームオイルフリー 他商品も犠牲のないパームオイルを使用
・自然エネルギーで製品をつくっています。
lavera
「すべての人の〝真実のオーガニック化粧品でありたい“」という願いから生まれたオーガニック化粧品ブランド。 天然成分のすぐれた効能を熟知し、独自のノウハウで有効に配合することで、全ての製品にスキンケア効果をもたせています。あらゆる肌質に対応する多様な製品レンジを揃える自然化粧品として世界初のパイオニアブランド。
・2013年にGREEN BRAND(ブランド評価組織)にて認定
・エコテスト(ドイツの民間評価雑誌)にて700回以上の評価
・Vegan協会認証取得
・NATRUE認証取得
・生産〜製造・出荷までドイツの自社工場にて最先端の機械で開発・生産
・契約農園など確かな有機農業でつくられた原材料を使用
・自然原料を使用していることを表す独自のビオマークを使用
・全ての成分は環境に配慮し、自然の生態系に影響を与えない方法採取
・鉱物油や合成の保存料・着色料・香料、防腐剤不使用
・動物実験は一切不実施。
・配合成分と製造工程において一切の動物性原料不使用(一部の製品除く)
・パッチテストを実施
グリーンウォッシュを知って正しい選択を
「グリーンウォッシュ」に関して理解いただけましたか?
世の中には利益をあげるために偽りの広告文句を掲げている企業やブランドも多く、私たち消費者を惑わせます。
正しい選択をするためにも、正しい知識で、本質を知ってから、お気に入りのアイテム探しをしませんか?