そのコスメの香り、本物?知っておきたい化粧品の「香料」のヒミツ
公開日:2021年 11月 24日 最終更新日:2024年 7月 22日
商品を購入する際に「香料」についてどこまでチェックしていますか?
普段使っているシャンプーやフレグランス、コスメには、「香料」「合成香料」「天然香料」などと記載されているのを目にしたことはありませんか?
同じ「香料」と書かれていますが、合成香料と天然香料にはさまざまな違いがあり、天然香料でしか得られない効果などもあるのです。
今日はそんな「香料」についてご紹介していきます!
ページコンテンツ(目次)
香りの持つ効果
「香り」と一言に言っても、たくさんの種類があります。
朝の香り、コーヒーの香り、海の香りなど生活の中で感じる香り(匂い)のほかに、芳香成分として使用される「香り」があります。ローズやラベンダーのような華やかな香り、ベルガモットやレモンのさっぱりとした香り、ハーブ系の清涼感が感じられるもの・・・
私たちの生活の中で「香り」を感じる瞬間はたくさんあります。その中でも、気分を上げたり、落ち着かせたり、自分の気持ちをコントロールするために「香り」を使う瞬間は多くありますよね。
よく、香りを嗅ぐことでリラックス効果があると言われますが、そもそも、なぜ香りを嗅ぐとそのような効果が得られるのでしょうか?
香りを嗅ぐと、芳香成分が鼻から脳に伝わることで自律神経を刺激し、心や身体に快・不快の感情を与えるといわれています。
嗅覚は「五感」の中で、唯一「情動」(本能的な行動や感情、直感など)にダイレクトに伝わるといわれています。そのため、一瞬にして脳を活性化、感情をリセットするのに有効なのです。嗅覚と記憶も直接つながっているので、思い出の香りがあったり、香りで何かを思い出すことがあるのは、このためだと言われています。
「香料」として使われる香りの成分には、それぞれ脳に作用する効果効能があります。こちらも、実験で確認されたもの。心地よい香りを嗅ぐと、元気が出たり、心が落ち着いてリラックスできるのは、この嗅覚のメカニズムによるものなのです。
化粧品に使われる「香料」とは?
主に化粧品などで使用される「香料」は、芳香成分として生成されたものです。私たちが商品を選ぶ時は、好みやその時の気分に合わせて選ぶものが多いですよね。最近の化粧品には、アロマテラピー効果も担うようなものも多く出回っており、ますます「香料」の重要性が高まってきています。
また、おうち時間が増えたことで家やお風呂でのリラックスタイムを楽しむ人も増え、「香料」を重視する人も増えたかと思います。
しかし、その「香料」の中には、大きく分けて天然の植物から作られたものと、人工的に作られる香料があるのはご存知でしょうか?
天然香料
天然香料は、その名の通り自然界に存在する天然の動植物から抽出された香料のこと。
エッセンシャルオイル・精油と呼ばれるものは「天然香料」です。
天然香料は栽培方法、栽培の時期・環境をはじめ抽出方法によっても香りに差が出ることから、大量生産や1年を通して同じ香りでの販売をすることが難しいとされています。保存料も使っていないので、保管方法によっては香りが劣化してしまうことも。
また、1つの植物から少量しか得られない場合も多く、希少価値が高くなり結果的に高価になってしまうこともあります。
しかし、自然界の植物を使用した香料(=精油)には数十~数百種類の成分が含まれており、それらは私たちにさまざまな効果効能をもたらしてくれます。
香りが穏やかであることや、動物や子供への被害もほとんどないため、どんな年齢・環境の方でも使えるということがメリットとして挙げられます。
合成香料
合成香料は、人工的に精製・製造された香料のこと。
合成香料は、
・天然香料から特定の成分を化学処理によって抽出して作られるもの
・石油を用いて人工的に作られたもの
など、その生成方法は多岐に渡ります。
安価で大量に生産できる、(自然界にない香りなど)生産者の意図する香りが生成できる、年間を通して同じ香りが提供できるなど、メリットがたくさんあります。
さらに、天然香料よりも香りを長く持続させたり、より広範囲に拡散させることができるため、香水や柔軟剤、部屋・トイレのフレングランスに使われることが多いです。
しかし、人工的に作られた香りは不自然に感じることが多かったり、敏感肌の人には肌への刺激になってしまうこともあり、使う人や場所を選ぶ必要がありそうです。
天然香料がなぜいいのか
天然香料と合成香料の違いについては理解いただけたかと思いますが、その一番の違いは、天然香料にはその植物の持つ心身の不調を緩和する成分が含まれていることです。
- 気持ちを落ち着かせてくれる
- 身体の機能を高めてくれる
- イライラや不安などを抑える
- ホルモンバランスを整えてくれる
- 気分をあげて集中力を高めてくれる
- 免疫力を高め、ウィルスから身体を守る など・・・
合成香料でも同じ匂いを感じることはできますが、植物の持つ効果効能は天然精油からでないと得られません。
鼻から吸収した芳香成分が自律神経やホルモンバランスを司る視床下部に直接働きかけることで、自律神経やホルモンバランスが整い気持ちを落ち着かせたり身体機能を高めたりできるのです。
一見、同じような香りの印象であっても合成香料と天然香料では私たちへの働きかけは全く異なるのです。
天然香料と合成香料の見分け方
天然香料と合成香料にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、使用場所や用途に合わせて使い分けるのがオススメ。しかし、多くの商品パッケージには「香料」とだけかかれていることも多く、どんな香料が使われているかがわからなくなってしまっていることがほとんどです。
見分ける方法としては、「精油」「エッセンシャルオイル」との記述があるかをチェックしましょう。また最近、安価な値段で売られている精油も見かける様になりましたが、精油・アロマオイルと謳っている合成香料の可能性も。きちんと天然香料を使用している際には、「天然香料使用」「合成香料不使用」など、そのことが記述されているはずです。
オーガニックアイテムの場合、webサイトなどで香料についての記述があるブランドも多いので、購入の前に一度チェックするのもいいかもしれません。
amasia storeでは「オーガニック(認証)成分」と記述のあるものは天然香料となっていますので、購入の際には是非チェックしてみてくださいね。
オススメの香りとその効果
香りには大きく分類した香りの種類と、気分に適した香りがあります。知らなくても香りを楽しむことはできますが、自分な好きな香りや求める効果を知ることで、似た香りを探したり、香りを選ぶのがもっと楽しくなりますよ。
香りの種類
-
- フローラル系:甘く優雅で華やかな、花々をイメージさせる香り。
例)ローズ、ジャスミン、ラベンダー、ゼラニウム - 柑橘系:オレンジやグレープフルーツなど柑橘系のナチュラルな香り。
例)オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモット - オリエンタル系:エキゾチックなイメージの、甘美さがある香り。
例)イランイラン、サンダルウッド、マヌカ、パチュリ - スパイス系:アジア・インド料理のような、刺激的な香辛料のスパイシーな香り。
例)シナモン、クローブ、コリアンダー、ブラックペッパー - ハーブ系:ハーブから抽出された、爽快な香り。
例)ユーカリ、バジル、ローズマリー、セージ、タイム、フェンネルTrending - 樹木系:森林の中にいるような香り
例)ティーツリー、サイプレス、ローズウッド、シダーウッド、ヒノキ - 樹脂系:木の樹脂から採取する香料で、重厚な甘めの香り。
例)フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ
- フローラル系:甘く優雅で華やかな、花々をイメージさせる香り。
気分に合わせて選ぶ香り
- イライラ、ストレスを解消したい:イランイラン、ローズ、ベルガモット、カモミール
- ぐっすり安眠したい:ラベンダー、ベルガモット、ネロリ
- 情緒不安定を落ち着けたい:ゼラニウム、ネロリ、ティーツリー、マンダリン
- 元気を出したい:タイム、ジャスミン、グレープフルーツ
- リフレッシュしたい:ペパーミント、レモン、ユーカリ、カユプテ
- 集中力を高めたい:シダーウッド、レモン、オレンジ、グレープフルーツ
- 瞑想にふけりたい:サイプレス、サンダルウッド、ヒノキ、カモミール
これらはなりたい気分に合わせた香りですが、このほかにも自分のお気に入りの香りを見つけておくと、ストレスが溜まった時や気分転換したい時に簡単にリフレッシュできるのでオススメです。
また、香りはそれぞれをミックスさせて自分だけの香りとして楽しむこともできます。最初から混ぜ合わせるのは難易度が高いので、初めての方はアロマショップなどであらかじめブレンドされた香りを選んだり、調香してもらうのがいいですよ。
香りが楽しめるオススメ商品の紹介
当店で取り扱う商品は天然香料の商品がほとんど。特に独自の配合など個性的な香りを楽しめる商品も多く取り扱っているので、香りを楽しみたい方にピッタリの商品を多く取り揃えております。
LA CORVETTE ハンドクリームオリーブブロッサム 75ML
オーガニックオリーブオイルやシアバターなど、天然由来の高保湿成分を配合したこだわりのハンドクリーム。べたつかず、手肌にしっかりとうるおいを与えます。
ウッディで落ち着いたオリーブブロッサムの香りはリラックスと集中力アップを叶えてくれるので毎日の普段使いにピッタリです。
EO ハンドソープ レモン&ユーカリ 355ML
清涼感あふれるレモンとクリアでシャープな香りのユーカリをブレンドしたスパイシーシトラスの香り。どちらもナチュラルな抗菌作用と嫌なニオイを取り除くデオドラント作用を備え、周囲の空気を清潔に保ってくれるので、ハンドソープには最適な組合せ。
ハンドソープをお気に入りの香りにするだけで、リフレッシュ効果抜群!手を洗う回数が増えたこの時期だからこそ、気に入った香りで楽しんでみては?
SAFE CARE リフレッシングオイル ロールオン 10ML
カユプテ、ユーカリ、オレンジ、レモン、ペパーミントの5つのリフレッシュ精油をブランドしたアロマオイルです。独自の配合は、キツすぎない爽やかな香りがとても人気。ロールオンタイプなので、持ち運びにも最適で、家でも外出先でもちょっとリフレッシュしたい時にサッと塗ることができます。
ROSE DE MARRAKECH セラム ド ローズ
ローズの香りはストレスや緊張を和らげてくれ、PMSや更年期トラブルなど、女性ホルモンが関わる身体の不調に効果があると言われています。朝晩のスキンケアタイムにローズの優しい香りをたっぷりを感じれば、それだけで1日ハッピーになること間違いなし!抗炎症作用、鎮静作用、保湿効果もあるため、スキンケアに是非取り入れたい精油です!
YAETOCO バスソルト ぽんかんの香り 50G×5包
ぽんかん(マンダリンオレンジ)の主な香り成分であるリモネンは、心や体をリラックスさせ、気持ちを明るく前向きにしてくれます。ぽんかんは柑橘のなかでも、甘く優しい香りが特徴。ちょっと疲れたな、今日はツイてなかったな、という日のバスタイム、この入浴剤を入れればきっと前向きな気持ちにしてくれますよ。
「香り」を使ってもっと楽しいおうち時間を!
天然香料・合成香料それぞれにメリットデメリットがあり、それを理解した上で使い分けることが大切です。肌に直接つけるスキンケア・ボディケアアイテムや、就寝前やリラックスタイムでは、より肌や身体に優しい天然香料を選んではみてはいかが?
天然香料のもつ効果も得られて、一石二鳥ですよ。